メンズエステには風俗店のように性的サービスを行っていないため、施術中は局部=男性器を露出することが禁じられています。
そこでメンエス独自のアイテムとして登場するのが「紙パンツ」です。
紙パンツはセラピストがマッサージをスムーズに行なえるように、メンズエステ専用パンツとしてさまざまな工夫が凝らされています。
今回はそんなメンズエステにおける正装ともいうべき「紙パンツ」について深掘りします。
紙パンツの素材について
紙パンツと聞いて「濡れたら溶けちゃうのでは?」と心配する人は今どきいないと思いますが、念のために言っておくと、そんな心配はしなくても大丈夫です!
紙パンツは便宜上「紙」と称されますが、その素材は「不織布(ふしょくふ)」と呼ばれる布でできています。そのため、アロマオイルやホイップなどで濡れても破れたりすることはありません。
不織布は繊維を織ったり編んだりしないため、安価に大量生産できるのがメリット。そのため、使い捨てマスクやガーゼなどの素材としても使われています。
もちろん、メンズエステで使う紙パンツも、マスクやガーゼと同様に一回きりの使い捨てアイテムなので衛生的です。
紙パンツの種類は?
メンズエステの紙パンツにはさまざまな種類があります。
現在、メンズエステではTバック型の紙パンツが主流となっています。
以前は股間とお尻をぴっちり覆うブリーフタイプが多かったのですが、最近はより露出度が高いTバックを採用するお店が増えました。
いずれにせよ、各店は男性の股間をいかに隠すかに趣向を凝らしており、そこがメンズエステの魅力にもなっています。
Tバック以外にもボクサー型やブリーフ型などさまざまなタイプがあります。また、ひとくちにTバックと言っても、お客様の好みによって「ノーマル系」「横スカ系」などさらに細分化されているのがポイントです。
では、紙パンツの種類について詳しく見ていきましょう。
Tバック型
お尻部分がT字型になったパンツ。
ほぼ股間を隠す必要最小限の布一枚で、サイドとバックはゴム紐製。穿くと鼠径部や臀部がむき出しになるのが特徴です。
Tバックを穿く際は、前がはみ出さないようにしましょう。チンポジが悪いとマッサージ中につるんと横からはみ出してしまう可能性があります。
着用時はしっかりと真ん中に収めて、横に出ないようにくれぐれもご注意を。
Tバックは、さらに下記のような細かなタイプに分けられます。
横スカ系Tバック
ノーマルTバックは股間を布でぴっちり覆っているのに対して、「横スカ系」は鼠径部にたっぷり余裕があるのが特徴。文字通り「横がスカスカ」になった紙パンツです。
仰向けマッサージの際にキワキワまでほぐしてもらえるので、風通しが良く解放感を味わえるのが最大のポイント。
ただし、局部が横からはみ出してしまうヨコチンのリスクはノーマルTバックよりも高くなります。
スケスケ系Tバック
素材が極端に薄い不織布でできており、中身が透けて見える仕様の紙パンツです。
アロマオイルを垂らして腰や太もも、鼠径部などの施術を行うと完全に透け透けになり、局部のシルエットがくっきり浮かび上がってしまうほど。
絶妙なドキドキ感を味わえるので、一度履くとクセになるファンも多い紙パンツです。
ただし、股間が強調されるからといって、セラピストへのセクハラ行為は自重してくださいね。
極小Tバック
必要最小限の部位しか隠れていない、マイクロビキニ型のTバック。
紙パンツの中で最もポロリ確率が高く、極上スリルを味わえる紙パンツです。
トランクス型
男性用下着のトランクスみたいな形をした紙パンツ。
トランクス型着用の場合、裾の丈をハサミで短くカットする「チョキチョキサービス」があるのが特徴です。
トランクスは下半身を覆う面積が広く、そのままでは鼠径部マッサージがやりにくいため、セラピストさんがハサミで布を切って露出させるわけです。
セラピスト次第で紙パンツのさまざまなカスタマイズを味わえることもあり、愛好者が多い紙パンツです。
ブリーフ型
ブリーフ型は局部もお尻もすっぽり覆われるタイプ。初心者でも比較的抵抗感が少なく、穿きやすい紙パンツだと言えます。
ブリーフ型の紙パンツは、ホイップマッサージや洗体マッサージを提供するメンズエステで使われることが多いのが特徴。ブリーフの中にホイップを詰め込むようにしながら、マッサージを行います。
股間全体をモコモコのホイップで包まれながらマッサージされる感触は、他の紙パンツでは味わえない心地良さと評判です。
スライド型
一見ノーマルタイプのTバックのようですが、側面のゴムを両側に引っ張ると前面がスルスルと収縮して、局部を覆っている布の面積が一気に狭くなる紙パンツです。
ディープリンパマッサージを行う際、セラピストが布をスライドして鼠径部にアプローチします。
当然ながら、スライドした際にポロリしてしまう危険があるため、局部のポジショニングに要注意です。
ストレッチ素材
伸縮性が高い「ストレッチ素材」を使った紙パンツ。
下半身にぴったりとフィットする作りが特徴で、近年、このタイプの紙パンツを採用するメンズエステが増えています。
伸縮性があるため締めつけ感もなく、クセになる独特のフィット感を楽しめます。
また、ストレット素材はオイルなどを垂らすとスケスケになります。そのため、先述したスケスケ系Tバックと同様に絶妙なスリルを味わうことも可能です。
ストレッチ素材の紙パンツは、股上が浅いことも特徴です。パンツが少し下にずれるだけで局部の先端が上からひょっこり出てしまうので、着用時はチンポジをしっかりと下向きに収納しておきましょう。
メンエス愛好者の紙パンツ体験談
先日、初めて利用したメンズエステでスケスケTバックを初体験しちゃいました。
見るからに極薄で、それだけでもドキドキでしたが、最初は透けていない単なるTバックでまだ耐えられるレベルだったんです。
ところが、セラピストさんがオイルを塗ってマッサージを始めた途端、みるみる透けていくんです。鏡に映る姿を見てみたら、ほとんど全裸状態(笑)。
恥ずかしながら、私は剛毛なんです。なので、股間に毛がすごく浮き出てしまって汚いというか、みっともないというか。セラピストさんに申し分ない気持ちでいっぱいでした。
でも、セラピストさんってさすがにプロですね。確実に見えているはずなんですが、表情をまったく変えずに何食わぬ顔で施術を続けてくれます。
メンズエステでは羞恥心を捨てて、堂々としていた方がいいんだと実感しましたね。メンズエステの恥は掻き捨てというやつです。
とは言え、その時の私はまな板の上の鯉状態。そのシチュエーションに、はからずもちょっと興奮してしまいました。
あのドキドキ感を味わうために、もう一度行きたいと思っています。
(35歳男性・東京都在住)
紙パンツからポロリしたときの対処法は?
メンズエステでのマッサージ中、紙パンツがずれてしまっても平静さを失わないように!
慌てたり焦ったりすると、変に気まずい空気になってしまって、かえって逆効果です。
施術中のポロリは珍しくないので、あくまでも冷静に対処するようにしましょう。
ただし、その際「ポロリした局部はお客様である男性側が自分で直す」ことが鉄則。
露出した局部をセラピストが紙パンツにしまう行為はNGなので、要注意です。
では、実際にポロリしてしまったときにセラピストさんがどう思っているのか。
メンズエステでポロリした経験のある男性の声を聞いてみました。
セラピストさんの本音
「紙パンツからアレがはみ出しちゃう事故は、しょっちゅうあります。でも、そういうときは気にせず堂々としていて欲しいです。
優しくて紳士的なお客様ほど「悪いことをしちゃった」と思うのか狼狽しがちなんです。その気持ちはわかりますが、私たちはそんなに気にしていないから大丈夫ですよ。
セラピストになりたての新人さんだと慌てちゃう子もいるかもしれませんが、悪気があるわけではありません。すぐに慣れるはずだから平気です。
それより、ポロリしてもモジモジしてそのまま知らんぷりしているお客様がたまにいらっしゃいますが、そういうときは困ってしまいます。
自分でポジションを直すのも恥ずかしいし……と思っているのかもしれませんが、本音を言うと、ご自身でさっと直して欲しいなと思います。
そういうときは、私はオイルを取るふりとかして後ろを向いています。だから、お客様も察して、その隙に直していただけるとありがたいですね。
だって、私たちが直接タッチするわけにはいきませんから。
まとめ
今回はメンズエステの紙パンツについてまとめてみました。
メンズエステにとって、紙パンツはサービスを盛り上げるのに欠かせないアイテムです。セラピストさんが円滑にマッサージができるようにさまざまな工夫が凝らされています。
紙パンツには、セラピストさんが円滑にマッサージができるようにさまざまな工夫が凝らされています。バリエーションも豊富なので、特徴を踏まえた上でスマートに穿きこなすようにしましょう。
紙パンツは言わば、メンズエステの正装。きちんと「ドレスコード」を守れば、メンズエステがよりいっそう楽しくなりますよ。