※このコラムの内容は、過去の記事を元に追記、加筆修正しました。
先日、あるメンズエステ(違法店)が利用した【アリバイ会社】が摘発される事件がありました。
そんなニュースを耳にすると、

と思ってしまうセラピストさんもいるかもしれませんね。
でも、ご安心ください。


今回のコラムでは、そこをかいつまんでご説明します。
正しく理解しておかないと、罪に問われることもある重要ポイントなので、ぜひ読んでみてくださいね。
そもそもアリバイ会社とは?
一般的にメンズエステは健全サービスを提供するお店ですが、個室で男性客にマッサージを提供するという施術内容から、グレーなお仕事と誤解されてしまうこともあります。
そのため、セラピストの中にはメンエスで働いているのを内緒にしたい女性も少なくありません。そこで利用されるのが「アリバイ会社」です。

アリバイ会社は、いわゆるペーパーカンパニー(ダミー会社)ばかりではありません、
中には実際に稼働している会社もあって、セラピストの身バレ防止のために(店名ではなく)一般企業の会社名や電話番号、メールアドレスなどを記載した名刺を発行してくれたりします。
その場合、名刺の連絡先に家族などから急な電話があったときでも
「ただいま○○は席を外しております。後ほど、○○に折り返し連絡させます」
という具合に、一般企業の事務職として勤めているていで対応してもらえるわけですね。
また、会社名義で発行してもらえる書類も
と多種多様。社員証も発行してもらえたりするので、まず疑われることはないはずです。
アリバイ会社で違法になるケースとは【※重要】
もっとも、これらはあくまでも身近な人に対しての私的な対策用の書類でしかありません。

上記の書類は、公的な行政機関には効力がありません。例えば、アリバイ会社で発行してもらった源泉徴収票で確定申告はできないんですね。
冒頭で紹介した摘発のケースにも、この問題が絡んでいます。
先日の事例では、違法メンズエステが賃貸マンションの一室をルームとして借りる際に「セラピストの居住用に使う部屋」と偽って、アリバイ会社が偽造した保険証を使って賃貸契約を結ぼうとしたことが問題視されました。
話がちょっとややこしいので、流れを図にまとめてみましょう。
……おわかりいただけるでしょうか?
ポイントは、保険証は国や地方自治体など公務所や公務員によって作成される公文書だということ。
そのため、保険証を偽造すると刑法第155条が定める「公文書偽造罪」になってしまうんです。
公文書には、他にも免許証や住民票、印鑑証明書などがあります。
こうした書類をアリバイ会社に発行してもらい、アリバイ証明に利用するのはやめましょう!
健全メンズエステの身バレ防止対策

健全メンズエステなら、上記のようなアリバイ会社のリスクを冒す違法行為はまずありません。特に、大手グループはコンプライアンスをしっかりと遵守しているので安心感があります。


健全メンズエステの主な身バレ奉仕対策には、こんなものがあります。
お客様の身元チェック
店舗型メンズエステでは、店内に入ってすぐの入口や受付にカメラなどのモニターを設置していたりします。
その場合、モニターに映るお客様の顔を別室でチェックし、知り合いなどが来店したときは接客NGにできるケースがあります。
マンション型の場合でも、モニター付きのインターホンなら事前に顔を確認できるので、万が一のときにも対応可能です。
NGエリアの設定
出張型の場合、昼職の職場に近い地域や家族が住んでいる地域など、知り合いに遭遇する可能性が高いエリアを出張NGに指定できたりします。
完全に身バレを防げるわけではありませんが、リスクはかなり減らすことができるでしょう。
写真の加工・修正
お店のホームページに載せる顔写真は、本人とバレないように加工することができます。
顔にボカシなどを入れるのはもちろん、不安なら首から下のボディラインだけ載せるのもOK。お店に相談すれば、いくらでも対応してくれます。
ホクロや髪色など個人を特定できるような身体的特徴も、もちろん加工できます。
といって、あまり加工しすぎると「パネマジ」になってしまうので要注意ですが(笑)。
そもそも、メンズエステは顔出しNGでも稼ぎやすいお仕事なので、顔写真で身バレするリスクは低いと言えるでしょう。
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まとめ
メンズエステは身バレが少ないとは言え、気を付けておくにこしたことはありません。
安心安全にお仕事をするために、アリバイ対策は必須。
セラピストとして働くなら、アリバイ対策がしっかりしたメンズエステ求人を選ぶことが大切です。
その点、大手メンエスグループはしっかりとしたアリバイ会社を用意しているので安心ですが、使い方が大事。
くれぐれも、公文書偽造罪にならないように要注意!
ちょっとでも「怪しいな」と思ったら、勇気を出して断るようにしましょうね。
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